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株式会社NTTデータ・フィナンシャル・ソリューションズ

先端金融工学センター執筆「アルゴリズム取引の正体」の出版について

2018年10月22日

 株式会社NTTデータ・フィナンシャル・ソリューションズ(代表取締役社長:西川勇、以下NDFS)の先端金融工学センターは、アルゴリズム取引についての書籍「アルゴリズム取引の正体」を株式会社きんざい(代表取締役社長:加藤 一浩、以下きんざい)より出版しました。
 先端金融工学センターでは、トレーディングアルゴリズムの開発および高頻度取引(HFT)を含むアルゴリズム取引の調査・研究を行っています。アルゴリズム取引に関して、多くの人にその内容を知っていただき、本書をご活用いただくことで、この分野の日本の技術の底上げに寄与したいと考えています。

【本書の対象】
 アルゴリズム取引に興味がある人全てを対象としています。すでにアルゴリズム取引を行っている大手金融機関の実務家から、アルゴリズム取引をこれから始めようとする個人投資家まで誰でも役立つと考えています。数式をなるべく使わず、誰でもわかるように説明しています。

【本書の内容】
 アルゴリズム取引戦略を、執行アルゴリズム、ベンチマーク執行アルゴリズム、ディレクショナル・アルゴリズム、マーケット・メイキング・アルゴリズム、裁定アルゴリズム、市場操作系アルゴリズムの6つに大分類し、それぞれのリターンやコスト、リスクといった特徴をまとめています。そして、40以上の戦略を可能な限り網羅的に解説しています。
 また、アルゴリズム取引の舞台である市場取引の仕組みやアルゴリズム取引の目的を理解する上で重要となるリターンやコスト、リスク、流動性の概念を明確にしています。そして、アルゴリズム取引の利用形態や取引エンジンの内部構造、当社の経験に基づいたアルゴリズム構築の考え方を明らかにしています。
 そのほか、近年注目を浴びているHFTとその規制、外国為替市場におけるアルゴリズム取引、アルゴリズム取引の環境の変化と投資家の取り組みについても説明しています。


【書籍情報】

アルゴリズム取引の正体

 アルゴリズム取引の正体
 単行本: 316ページ
 出版社: きんざい
 ISBN-10: 4322134084
 ISBN-13: 978-4322134087
 発売日: 2018/10/22
 定価:2,800円+税

 <きんざいストアURL>
 URL https://store.kinzai.jp/public/item/book/B/13408/


【目次】
第1章 アルゴリズム取引とは
 1-1 アルゴリズム取引とは
 1-2 アルゴリズム取引の目的
 1-3 アルゴリズムの種類
 1-4 アルゴリズムの運用者
 1-5 アルゴリズム取引環境の変化と高頻度取引
 1-6 アルゴリズム取引規制

第2章 アルゴリズム取引の市場環境
 2-1 証券市場
 2-2 証券取引所
 2-3 証券会社
 2-4 売買制度
 2-5 マーケット情報
 2-6 レイテンシー削減のための接続方式
 2-7 不公正取引
 2-8 アメリカの市場環境

第3章 市場取引におけるリターン、リスク、コスト、流動性
 3-1 損益
 3-2 リターン、コスト、リスク
 【COLUMN①】逆選択と逆選択リスク
 3-3 流動性

第4章 アルゴリズム取引概論
 4-1 アルゴリズム取引の目的
 4-2 アルゴリズム取引戦略の大分類
 4-3 アルゴリズム取引の利用形態
 4-4 アルゴリズム構築手順概要
 【COLUMN②】アルゴリズム構築における二つのアプローチ

第5章 アルゴリズム取引基本戦略
 5-1 執行アルゴリズム
  5-1-1 成行注文(Market Order)
  5-1-2 指値注文(Limit Order)
  5-1-3 逆指値注文
  5-1-4 ヒドゥン・オーダー(Hidden Order)
  5-1-5 アイスバーグ(Iceberg)
  5-1-6 ステルス(Stealth)
  5-1-7 ペギング(pegging)
  5-1-8 レイヤリング(Layering)
  5-1-9 流動性ドリブン執行
  5-1-10 スマート・オーダー・ルーティング(SOR)
 【COLUMN③】仮想総合板の高度化
  5-1-11 取引執行手続き自動化
  5-1-12 まとめ
 5-2 べンチマーク執行アルゴリズム
  5-2-1 TWAP (Time-Weighted Average Price)
  5-2-2 VWAP (Volume-Weighted Average Price)
  5-2-3 POV (Percentage of Volume)
  5-2-4 PI (Price Inline)
  5-2-5 MOC (Market on Close)
  5-2-6 IS (Implementation Shortfall)
  5-2-7 AS (Adaptive Shortfall)
  5-2-8 まとめ
 5-3 マーケット・メイキング・アルゴリズム
  5-3-1 市場仲値参照
  5-3-2 自己ポジション参照
  5-3-3 市場実勢価格連動
  5-3-4 市場流動性活用
  5-3-5 まとめ
 【COLUMN④】マーケット・リスク管理機能を明示的に組み込んだ
         単純なマーケット・メイキング・アルゴリズム
 5-4 裁定系アルゴリズム
  5-4-1 同一商品間裁定
  5-4-2 理論的裁定
  5-4-3 統計的裁定
  5-4-4 まとめ
 5-5 ディレクショナル系アルゴリズム
  5-5-1 トレンドフォロー(Trend Following)
  5-5-2 モメンタム・トレーディング(Momentum Trading)
  5-5-3 ミーン・リバージョン(Mean Reversion)
  5-5-4 レンジ・トレーディング(Range Trading)
  5-5-5 先行指標戦略
  5-5-6 ニュース/イベント・ドリブン(News/ Event-Driven)
  5-5-7 スキャルピング(Scalping)
  5-5-8 まとめ
 5-6 市場操作系アルゴリズム
  5-6-1 フロントランニング(Front-running)
  5-6-2 スプーフィング(Spoofing)
  5-6-3 ストロビング(Strobing)
  5-6-4 モメンタム・イグニッション(Momentum Ignition)
  5-6-5 ストップロス・イグニッション(Stop Loss Ignition)
  5-6-6 プッシュ・ザ・エレファント(Push the Elephant)
  5-6-7 ゲーミング(Gaming)
  5-6-8 ピン・オーダー(Ping Orders)
  5-6-9 クオート・スタッフィング(Quote Stuffing)
  5-6-10 まとめ
 【COLUMN⑤】アルゴリズム取引における人工知能の活用
 【COLUMN⑥】人工知能、機械学習、深層学習の違い

第6章 高頻度取引:HFT
 6-1 HFTの概要
 6-2 HFTの定義
 6-3 HFTのシェア
 6-4 HFTのアルゴリズム取引
  6-2-1 マーケット・メイキング・アルゴリズム
  6-2-2 裁定系アルゴリズム
  6-2-3 ディレクショナル系アルゴリズム
  6-2-4 レイテンシー裁定
 6-5 HFTが市場に与える影響
 6-6 HFTの規制

第7章 外国為替取引におけるアルゴリズム取引
 7-1 外国為替取引の市場環境
 7-2 株式取引アルゴリズムと外国為替取引アルゴリズムの違い
 7-3 外国為替取引におけるアルゴリズム戦略
 7-4 個人投資家から見たFX取引アルゴリズム

第8章 アルゴリズム取引の環境の変化と投資家の取り組み
 8-1 アルゴリズム取引の変化
 8-2 プレイヤー別の対応状況
 8-3 アルゴリズム取引の導入における課題と対策
 8-4 個人投資家の視点から

付録 A インプリメンテーション・ショートフォール
付録 B 証券会社やFX業者が提供するオーダー・タイプ

■本件に関するお問い合わせ先 ※2021年8月16日(月)更新
 株式会社NTTデータ・フィナンシャル・ソリューションズ
 グローバル・テクノロジー統括部
 E-mail:info@nttdata-fs.co.jp