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株式会社NTTデータ・フィナンシャル・ソリューションズ

エネルギー取引・リスク管理統合パッケージ(Allegro)、大手ガス会社100%子会社で運用開始

2021年2月9日

株式会社NTTデータ・フィナンシャル・ソリューションズ

 株式会社NTTデータ・フィナンシャル・ソリューションズ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:西川 勇、以下:NDFS)は、 大阪ガス株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:藤原 正隆、以下:大阪ガス)が、 大阪ガス100%子会社のOsaka Gas Energy Supply and Trading Pte. Ltd.(本社:シンガポール、取締役社長:黒田 昇、以下:OGEST)向けに実施したエネルギー取引・リスク管理統合パッケージ製品「Allegro」導入プロジェクトを完遂し、 引き続き保守サービスを提供します。
 「Allegro」は、電力・ガス・石油・石炭等のエネルギー関連商品の現物取引およびそれらに関連する先物・スワップ等の金融商品取引を管理するパッケージ製品であり、 取引管理に加え、スケジューリング、ロジスティクス、決済、会計連携およびポジションとリスク(市場、信用)などを一元的に管理することにより、トレーディング、収益管理およびリスク管理の高度化を実現します。
 大阪ガスは、ガス・電力事業を国内外で展開する総合エネルギー事業者であり、原燃料である天然ガスを多数の生産者から分散して調達することにより、天然ガスなどの安定確保に努めるとともに、 契約価格指標の多様化などにより、市場競争力を高めることを目指しています。また、OGESTは、大阪ガスの調達ポートフォリオを活用した最適化取引により、さらなる原燃料調達コストの低減を図っています。 OGESTのLNG取引業務を効率的に管理しそのリスクを適切にコントロールするため、カスタマイズおよび機能コンポーネントを段階的かつ容易に追加可能なAllegroの導入を決定しました。
 今後、NDFSは、「Allegro」の提案、導入、及び保守サービスの提供を積極的に推進し、エネルギー事業者におけるさまざまなニーズに迅速に対応し、エネルギー事業者のビジネスの高度化を支援していきます。


【背景】
●エネルギー業界の変化
 近年、国内外でLNG需要がますます拡大しています。アジア各国の経済成長に加え、脱炭素への動きがこれを後押ししています。 コロナ禍によって一時的な需要減少や投資抑制の動きも見られますが、中長期的にはLNGのスポット取引及びそれに関連する金融取引は今後ますます重要になってくると予想されています。
 また、取引も多様化しています。取引形態は、従来の生産者・消費者間のオイル価格連動長期契約から、スポット市場での市場価格短期契約へのシフトが徐々に進んでいます。 参入者も増加し、オイルメジャーに加え、オイルトレーダーや消費国自身も市場取引での売買を行うようになってきました。 さらに、国内のみならずアジア圏全体で、LNG取引の柔軟化・活性化を各国政府が促しています。この結果、市場の流動性は大きく厚みを増し、様々な金融商品が登場することで取引の複雑化が進んでいます。
 これらの市場の自由化や取引の活性化が進むにつれ、エネルギー関連商品の現物取引の急増に加え、リスクヘッジやスペキュレーションのための取引や最適化取引も活発になることが想定されます。 直近では、寒波到来により、アジア地域の価格はわずか1か月で3倍以上に跳ね上がりました。 このような変化に対応し欧米のトッププレイヤーに比肩しうる競争力を確保するためには、リスク管理能力を含めたエネルギートレーディング能力の高度化が重要となります。

●エネルギートレーディングに必要とされるITソリューション
 エネルギートレーディング業務の高度化を図るためには、トレーディング人材の育成とトレーディング環境の整備が不可欠です。 欧米では、エネルギー関連商品の取引管理とそのリスク管理を同時に行なうことができるETRM:Energy Trading and Risk ManagementやCTRM:Commodity Trading and Risk Managementと呼ばれるパッケージ製品が活用されています。 取引数が少ないうちはスプレッドシートを用いた人力管理で足りますが、取引が増え取引相互の関連性が複雑化してくると、専用の管理システムなしでは業務が立ち行かなくなるためです。 NDFSは、高度化・複雑化するエネルギービジネスにおいてETRMが業務のコアシステムになると確信しており、国内企業においても今後ますますETRMの導入が進むと考えています。

●ETRM導入パートナーとしてのNDFS
 NDFSはETRMの黎明期から複数の国内導入・運用をサポートしてきました。その経験から、外資系パッケージであるETRMの国内企業に導入する際、以下のポイントが重要だと考えています。

・パッケージベンダーから提供される初期状態の設定・機能とその挙動を確認し検証を行いながら、
 お客様が実際の業務で利用可能なものに設定・調整する必要がある。
・ETRMの機能の性質上、ビジネスフローに関与する既存システムの存在を無視して導入することは困難であり、
 ETRMが稼動するインフラ環境の構築や運用保守まで含め導入プロジェクトの全体をデザインし管理していく
 必要がある。

 NDFSでは、これらのポイントを踏まえ、国内・海外の橋渡しをすることができる熟練日本人エンジニアによって、ETRMの導入・運用に必要な要素の全てをカバーした導入プロジェクトを実施し、 お客様との長期的な関係性の継続を前提とした安定した保守サービスを提供しています。


【参考】
●NDFSについて
 NDFSは、クオンツチームを中核とした、市場取引ソリューションに特化したITベンダーです。 金融商品の取引管理・リスク管理システム「Prelude」(国内トップシェア、100%自社開発ソリューション)の提供を通じて、 創業以来、金融工学やマーケットソリューションに精通した人材の育成、ノウハウの蓄積、並びにパッケージインテグレーションの実績を数多く積んでまいりました。
 NDFSでは、これらの経験を活用し、エネルギー関連商品の取引管理・リスク管理システムであるETRM(Energy Trading and Risk Management)パッケージ製品の導入支援及び運用・保守サービスを、 日本国内の複数のお客様に提供しております。
http://www.nttdata-fs.co.jp/

●ION Groupについて
 ION Groupは、電力会社やガス会社、原油や石油精製品、非金属商品、農産物の精製業者や生産者、トレーダー、そして産業用燃料の大口需要家向けのコモディティ管理ソフトウェア(CTRM/ETRM)のリーディングプロバイダーです。 ION Groupは30年を超える業界経験に基づき、現物/金融ポジションの管理や、自社資産/ポートフォリオの最適化を必要とする知的なグローバル企業に対して、 リスクの定量化と低減を可能にするAllegroなどのソフトウェアを提供しています。

*文中の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。


■本件に関するお問い合わせ先 ※2021年8月16日(月)更新
 株式会社NTTデータ・フィナンシャル・ソリューションズ
 グローバル・テクノロジー統括部
 E-mail:ETRM-CS@nttdata-fs.co.jp